2019年は「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」に続き、「実写版シティーハンター 史上最香のミッション」が公開された為公開直後に観てきました。
フランスでの製作ということで不安でしたが、予告編を見た時から原作再現率の高さもあり、期待の作品だったんです。
今回の実写版監督及び主演のフィリップ・ラショーさんは、子どもの頃からシティーハンターが好きで、企画書を原作者の北条司先生へ送付。
その後、脚本を持って来日し、北条司先生から映画化の許可を得たようです。
そして完成した映画は、フランスでは動員168万人の大ヒット。
ようやく日本での公開となりました。
シティーハンターファンなら観るしかないですよね。
あらすじ
ボディーガードや探偵、殺しを請け負う超スゴ腕スイーパーの「シティーハンター」こと冴羽獠は、相棒の槇村香と様々な仕事を請け負っています。
そんな彼らに仕事の依頼が、掲示板へXYZと仕事依頼の暗号が書かれていました。
その依頼人ドミニク・ルテリエから香りを嗅いだ人物を虜にしてしまう「キューピッドの香水」を守ってほしいと依頼されます。
獠たちが香水の効果を試していたところ爆発が起き、香水と解毒剤の入ったトランクケースが獠と互角の腕を持つ同業者である海坊主に奪われました。
香水は香りを嗅いでから48時間以内に解毒剤を使用しないと、永遠に効果が続くので、悪用されると大変なことに。
獠と香は香水を取り戻すために奮闘します。
感想
まず気になっていた点で、アニメ版での獠、香の声優さんは、神谷明さん、伊倉一恵さんだったのですが、今回の実写版での吹き替え声優さんは、山寺宏一さん、沢城みゆきさんが担当されていたので、違和感があると思いましたが、実写だったためか違和感は感じませんでした。
他の原作からのキャラクター海坊主、野上冴子、槇村秀幸の3名はアニメ版と同じ声優さんです。
映画内容の感想としましては、よく作ってくれた!って感じです。
特別悪いと思った点はありません。
原作同様にセクシー、下ネタを満載で、たまにシリアス、そしてコメディ要素(※一部ブラックジョーク)を詰め込みまくった作品です。
監督、主演、脚本のフィリップ・ラショーさんが「シティーハンター」好きということもあり、原作世界観の再現度はかなりの高さでした。
アクションシーンに関しても、ガンアクションのみでなく、格闘シーンあり、さらに獠の主観カメラでのシーンを入れたりと、見せ方にも工夫されています。
原作、アニメ版でのカラス演出や劇中BGM、そして様式美になっているエンディング前の「止めて引く」演出等、原作、アニメ版を観た方には「おおっ」となるシーン満載でした。
キャラクター&キャストについて
冴羽 獠:フィリップ・ラショー(吹替:山寺 宏一)
槇村 香:エロディ・フォンタン(吹替:沢城 みゆき)
海坊主(伊集院 隼人、ファルコン):カメル・ゴンフー(吹替:玄田 哲章)
野上 冴子:ソフィー・モーゼル(吹替:一龍斎 春水)
槇村 秀幸:ラファエル・ペルソナ(吹替:田中 秀幸)
ジルベール・スキッピー:ジュリアン・アルッティ(吹替:多田野 曜平)
パンチョ:タレク・ブダリ(吹替:浪川 大輔)
ドミニク・ルテリエ:ディディエ・ブルドン(吹替:土師 孝也)
アニメ版 獠、香の声優さんである、神谷 明さん、伊倉 一恵さんもSPゲストとして、声の出演されています。
まとめ
下ネタ等が多く、今の日本じゃあ絶対実現できない内容だったため、フィリップ・ラショーさんの原作愛のおかげで実現できた作品です。
原作、アニメ版を観た方はもちろん、原作を知らない方も楽しめると思います。
また、フィリップ・ラショーさんはシティーハンター以外にもドラゴンボール等の日本のコミックが好きだったためか、他作品のオマージュもあるので是非探してみてください。